ノーマル中飛車の優位点

なぜノーマル中飛車を今指すべきかを書いていこうと思う

 

①64歩や56歩、74歩と言った損得怪しい手を指して居飛車のご機嫌を伺う必要性がない

 

 

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お互い自然に組み合った形だが居飛車がここから急戦に向かうなら68金や36歩を指す。持久戦志向ならば77角となるがここまで至るまでに損得がわからない手を指していない。

 

②類まれな急戦耐性

 

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ノーマル振り飛車が急戦持久戦両対応しようと玉回りの歩を弄っているときに困らされる急戦系統への耐性が強い、基本的に玉形がどういう形であっても45歩と突いてしまえば(突かれてしまって取り返す場合も)受かる

 

③右四間飛車耐性

 

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あまり話題には上ってこない右四間飛車ではあるが、実際ノーマル振り飛車に対して有力な戦法である右四間飛車を抑止できる。というのもここから雁木シフトして64銀75歩という手段を取れるためだ。(上部に少し手厚くした78銀型は穴熊に移行しづらく、雁木でも良し振っても(4~5)良い)

 

振り飛車党の方々ならお分かりかと思うが、振り飛車が困っているのは単に穴熊といった持久戦というわけではなく急戦と持久戦の両天秤にかけられることに困っている。しかし、ノーマル中飛車は32金43銀33角52飛の形で急戦を抑制出来ているため振り飛車側から見て右辺の自由度がかなり高いのだ。雑に例をあげさせていただくと

 

穴熊

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左美濃穴熊

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といった具合である。

 

そしてここまで偉そうに書いてきたのだが、もともと居飛車畑の住人であった人間のため振り飛車の感覚というものがなくほとんど勝てていないため、この記事を読んで指したくなった振り飛車党諸兄に指していただいて棋譜をDMで送っていただいて勉強したいと思っております()。

 

棋譜のDMお待ちしております。

 

 

 

 

対居飛車穴熊 四間ミレニアム(基本図~対66歩型)

 

 

上記を基本図としたい、ここから先手が穴熊を狙う場合は66銀または66歩となるが今回は66歩型を取り上げる。

 

 

この局面居飛車の角道が止まったことで意気揚々と45歩と突きたくなるが居飛車からの24歩~65歩の筋から動かれる材料となってしまうのでギリギリまで待つ必要性がある。

 

居飛車は自然に進める、65歩に対して65桂馬と跳ねだす余地を作ってから45歩と突く。

 

 

手なりにすすめて上図。ここで居飛車からは

①36歩②86角

がある

 

まずは①36歩から見ていこう。36歩94歩59角65歩37角と対居飛穴のように進めるとミレニアムの長所が出てくる

桂馬の跳ねた手が王手にならないため強く出れる。46歩同歩35歩同歩66歩同銀36歩

 

 とこのように進む。ソフト評価値は振り飛車に10点単位で振れている誤差だが飛車が捌けている振り飛車が指しやすいだろう

 

戻って②86角には63金78飛94歩75歩同歩同飛に95歩

 

ここぞとばかりに94歩としたいが85桂と跳ねる手が成立する取ると74金で飛車が死ぬのだ。そのため86の角が遊んでいるので36歩と居飛車は活用を図りにいく。そして36歩84歩59角74歩72飛46歩同歩と突き捨てを入れて65歩を決行、同歩同桂66銀46飛

 

 55歩に47飛成で振り飛車捌け形ではないだろうか

 

はじめに

大学を卒業してもう2年になる。いつまでも部室にこもって将棋を指せていたあの頃と比べ時間も取れなくなり居飛車の将棋を指すことがつらくなってきたことや、考え方が変わったことから四間飛車を指すことにした。

 

というのも、人間と対戦するにあたって最善を常に追求する必要性などないということを感じるようになってきたからだ。

誤解を恐れずに言うならばプロでさえ+300点400点差をキープして勝ちきれないのだから、序盤の居飛車振り飛車の優劣などどうでもよい。

 

また、最も大事なことは当たり前だが急転直下で負けになる悪手を指さないことで、そうするためには経験値を集約する必要性があり、ミラーでの変化が多すぎる居飛車では中々難しいというのが振るようになった理由である。

 

本ブログは上記を実現するために、互角で中終盤へ入り経験値による差をもって勝つことを目的とした序盤ブログとする。